知事と課題認識の共有を図る
5・6級への昇任昇格の改善を強く求める
▲川勝知事(写真左)と交渉をする専従役員=7月24日、知事室
県職は、7月24日に川勝知事との交渉を行った。人事院勧告前に行われた今回の交渉では、①昇任・昇格改善と号給増設、②臨時・非常勤等職員の処遇改善、③時間外勤務縮減対策、④育児・介護支援制度のさらなる充実、などについて組合から主張をし、知事の見解を求めた。
8・10 人事院勧告
5年連続 月例給・一時金引上げ勧告
人事院は8月10日、月例給を平均0.2%、一時金を0.05月引き上げる勧告を行った。公務員連絡会の取組の結果、5年連続の月例給・一時金併せての引上げとなった。
また、「定年延長について、段階的に65歳まで引き上げ、給与水準は60歳前の7割の水準に設定する」との意見の申出を行った。また、当分の間役職定年制を導入する。
加えて、長時間労働是正策として、超過勤務命令の上限を、人事院規則において原則月45時間、年360時間(例外規定あり)と設定するとした。
今後の県人事委員会闘争では、①公民較差の給与への確実な配分、②高齢層給与水準回復のため昇任昇格改善と号給増設、③時間外勤務縮減と人員増を求めていく。
全ての組合員の力を結集して生活改善につながる県人事委員会勧告を引き出そう。
●月例給、一時金ともプラス改定
今年度の官民較差は、月例給655円(0.16%)、一時0.06月(民間支給月数4.46月)となり、月例給、一時金とも5年連続のプラスとなった。俸給表改定は、初任給(+1,500円)及び若年層(+1,000円)を重点的に引き上げるほか、再任用職員を含め、指定職俸給表を除くすべての俸給表において引上げ(+400円)を行った点は評価できる。
しかし、住居手当について公務員宿舎使用料の値上げを背景に改善を求めていたが、「必要な検討」にとどまり具体的改善勧告がなかったことは不満が残る。
また、定年延長について、給与水準等について不満はあるが、これまでの雇用と年金の接続についての議論を踏まえ、今回の意見申出が着実かつ確実に実施されることが重要である。
●実効性ある超過勤務上限規制を
長時間労働是正のため、超過勤務命令の上限を、人事院規則において原則月45時間、年360時間と設定するとしたことは評価できるが、他律的業務の比重の高い部署では月100時間、年720時間と各省庁の長の判断に基づく特例を設けたことは問題であり、実効性確保には疑問が残る。
●県人事委員会闘争に向けた取組に全力を
県職は、県人事委員会闘争に向けて拡大執行委員会を開催し、具体的な取組を決定する。組合員一丸となった取組で闘い抜き、生活の維持・改善につながる勧告を引き出そう。
≪2018人事院勧告・報告の概要≫(抜粋)
Ⅰ 民間給与との較差等に基づく給与勧告
■官民較差及び配分
官民較差:655円、0.16%(昨年631円、0.15%)
(俸給表583円、はね返り分72円)
俸給表の改定(平均0.2%引上げ、較差583円分):2018年4月実施
・初任給:1,500円引上げ、若年層:1,000円程度引上げ、
その他の年齢層等:400円引上げ
一時金:法律の公布日実施
・年間4.40月→4.45月(民間4.46月)〔0.05月きざみ、2捨3入・7捨8入処理〕
・引上げ分は勤務成績を反映する勤勉手当に配分(年間1.80月→1.85月)
その他(宿日直手当は2018年4月実施)
・宿日直手当:対象職員の給与の状況踏まえ所定の改定
・住居手当:家賃負担、民間支給状況踏まえ必要な検討
Ⅱ 公務員人事管理に関する報告
長時間労働の是正
・超過勤務命令の上限を原則月45時間・年360時間と設定
(他律的業務の比重の高い部署は月100時間・年720時間等)
・1月100時間以上の職員への医師による面接指導の実施など
・休暇計画表等により、年5日以上年次休暇を使用できるよう配慮
非常勤職員の慶弔に係る休暇を措置
Ⅲ 定年の段階的な引上げのための意見の申出
・定年年齢を段階的に65歳に引上げ、段階的引上げ期間中は、現行の再任用制度を存置
・当分の間、役職定年制を導入
・職員の希望に基づき短時間勤務を可能とする制度を導入
・60歳超の年間給与について、60歳前の7割の水準に設定
・60歳超の給与引下げは、当分の間の措置とし、民間給与の動向等も踏まえ、60歳前の給与カーブも含めてその在り方を引き続き検討
2018年度県職労働安全衛生集会
国の「全国安全週間」に合わせ、本県では毎年7月を「静岡県職員労働安全衛生月間」と定め、様々な取組を行っている。
県職では、7月6日、静岡労働会館において県職労働安全衛生集会を開催し、職場の衛生委員等28人が参加した。(法規対策部)
●ワークショップ「職場の人間関係のツボ~言いにくいことを上手に伝えるコツ~」
コミュニケーションハウス代表 坂倉裕子氏
最初のテーマは、個人と組織が成長する組織マネジメントのツボについて。取り組んだのは「マネージャーゲーム」。5人組の班の中の役割分担に従い、ミッション達成に向けて、カードに記入しながら指示伝達を行う。コミュニケーションの量と質が問われるゲームだ。参加者同士、お互いのやり取りを振り返る中で、仕事の結果の質を上げるために、目的の共有とその方法こそが、一番大事だと気づかされた様子だった。
次のテーマは、言いにくいことを上手に伝えるコツについて。本当に伝えたいことが相手に伝わるように、率直に伝えるアサーティブ・コミュニケーションを練習。多くの事例を挙げながら、「Ⅰアイメッセージ」の重要性を学んだ。
▲伝え方の違いを紹介する講師の坂倉氏=7月6日、静岡労働会館
青年部・女性部 第21回自治労青年女性中央大交流集会
●職場・生活実態と課題を持ち寄り学び合う
7月13日から15日までの3日間、通算21回目の自治労青年女性中央大交流集会(以下:中央交)が開催され、全国の自治労の青年女性の仲間が山中湖畔に集結した。
中央交は、自治労に加盟している全国の青年女性達が自分の生活実態や職場での悩みなどを持ち寄り、互いに交流し合う集会である。
自治労青年部・女性部の中でも特に重要かつ大規模な取組であり、集会参加者は毎回2,000人を超える。今回は西日本豪雨災害の影響もあり直前のキャンセルもあったが、1,500人近く集まった。自治労静岡県本部からは、県職労連合5人を含む30人が参加した。
▲お揃いのタオルを掲げ県内参加単組の心は一つになる。静岡からの参加者集合写真。=7月13日、山梨県山中湖村
▲北は北海道、南は沖縄から青年女性が山中湖村に集った。